2012年5月4日金曜日

20世紀少年の謎を解く(20世紀少年とは何だったのか?)

21世紀少年 上 128P

カツマタ君の正体を説明するためには、まず「20世紀少年」がどういった物であったのかを先に説明する必要があります。

一般的に言われているように「ともだちの正体が誰なのかがメインテーマ だったのに、ヒットしたため連載を延長し、そのため最初のともだちの死以降はグダグダになった」のではないのです。

最初のともだちがわかるまでのグイグイ引っ張るストーリーと、後半の回収されない伏線などの複雑な展開は全て計算通りなのです。

そう、ストーリーの骨組みはツインピークスがベースですから。

「ローラパーマを殺したのは誰か?」を「ともだちの正体は?」に置き換えれば、ストーリーの展開は全く同じですね。

「回収されない伏線」「見終わっても解決されないモヤモヤ感」、全てツインピークスと全く同じです。



21世紀少年 上 134P

「20世紀少年」とは20世紀に流行った物を片っぱしから詰め込んだ漫画だったのです。

ベースになっているのは「ツインピークス」と「リング〜らせん〜ループ」の3部作。

全体のストーリー展開とキャラクター設定は「ツインピークス」。

「超能力」「ウイルス」「 復活」「コンピューター」という大事な要素は「リング〜らせん〜ループ」の3部作。

この二つを骨格にして、20世紀に流行った物を片っぱしから詰め込んで再構築した物が「20世紀少年」の正体だったのです。

2012年5月2日水曜日

20世紀少年の謎を解く(カツマタ君は実在しない)

21世紀少年 下 193P

いきなり結論ですが、映画版では実在する事になっているカツマタ君ですが、原作では実在しません。

じゃあ、「おまえさ...カツマタ君だろ?」のこの台詞は?

この台詞には2つの意味があるのですが...まずは、キーマンであるドンキーに語ってもらいましょう。



20世紀少年 14巻 216P

「ジャリ池に巨大ライ魚がいるという噂は嘘」「ライ魚を釣ろうとして落ちた子供の幽霊が出るという噂も嘘」...

そう、ドンキーが言いたかったのは...

「フナの解剖が大好きだったカツマタ君が幽霊になって、毎晩理科室でフナの解剖をしているという噂は嘘。カツマタ君なんて同級生はいなかったよ。」という事なのです。

つまり、カツマタ君は実在しないのです。

2012年5月1日火曜日

20世紀少年と音楽(原作に登場する曲) 最終回



万丈目がレモンスカッシュを飲みに行った喫茶店で流れていた曲。トム・ジョーンズは知りませんが、万丈目の台詞にあったので...



カンナがヴァーチャルアトラクションでケンヂの部屋に現れた際にラジオから流れていた曲。



10巻第2話「クロスロード」



17巻第11話にも「十字路」という「クロスロード」を思わせる話が出てきますが、その時の「クロスロード」は絶対にこっち!「ダミアン吉田がわけのわかんない即興を20分も30分もやりはじめて」という件から、間違いなく「悪魔くん=ケンヂ=クラプトン」と判断しました。(^○^)



ともだち歴3年、ケンヂがカブに乗って現れた際に歌っていた曲。
残念ながらYouTubeで検索すると、ことごとく


こんな感じになってしまいます。
でも、どうなんでしょ?「YouTubeで聞いたからCD(ダウンロード販売も含む) を買わない」って可能性より「YouTubeで聞いたか事をきっかけにCD(ダウンロード販売も含む) を買った」という可能性の方が高いと思うんですけどね〜。




子供の頃のヤン坊&マー坊が頃よく歌っている曲です。

20世紀少年と音楽(原作に登場する曲) Part3


春波夫の「ハロハロエキスポ音頭」はこれですね。





ケンヂがカンナに「こうやって耳をすますとさ...聴こえてくるんだ」と言った曲。ジャンピング・ジャック・フラッシュも含まれていますが既に紹介したので省略。






ケンヂが自分で作ったトランジスタラジオで聴いていた(であろう)曲。
ヨシツネが言っている「CCRだとかCSN&YだとかGFRだとか」というのは、「Creedence Clearwater Revival」、「Crosby, Stills, Nash & Young」、「Grand Funk Railroad」の事ですね。

2012年4月30日月曜日

20世紀少年と音楽(原作に登場する曲) Part2


地球を救う事を決意して夜中にギターを弾きまくる場面、映画では20 Century Boysのリフ等を弾きまくっていましたが、原作はこの曲。




中村の兄ちゃんがオッチョに聴かせた曲。この曲だとは明記されていませんが、パックった曲の歌詞「ハートに火をつけて」のいう部分とレコードジャッケッとからこの曲だと判断しました。




中村の兄ちゃんの部屋でオッチョが聴いていた曲。これも明記されていませんが、レコードジャケット(Cheap Thrills)から判断しました。...っていうか、この曲しか知らない。(^_^;)





オッチョが一流商社マン時代にプールバーで流れていたであろう曲。これもレコードジャッケットから判断しました。




4巻187Pの敷島教授の娘の台詞「ビルの街にガオー」といえばこの曲。

2012年4月29日日曜日

20世紀少年と音楽(原作に登場する曲) Part1


「全身の血が流れ出て死ぬウイルス」は、マーク・ボラン(T-Rex)の予言が元ネタですね。





同窓会の2次会のカラオケでケンヂが歌った曲。特に3回も歌った「ガッチャマン」の「誰だ、誰だ、誰だ~」は20世紀少年のストーリー展開が「”ともだち”の正体探し」になって行く事を暗示しています。なので、作者がインタビューで語った「元々は”ともだち”の正体探しがテーマではなかった」というのは半分嘘です。(^o^)




ケンヂが初めて買ったクラッシックギターで弾こうとした曲。その時の事を引きずってか、大学生になっても弾いていて「今どき、ジャンピン・ジャック・フラッシュ弾いてる奴なんかいねえぞ。」と言われていました。

20世紀少年と音楽(QueenーTEO TORRIATTE)


「手をとりあって...このままいこう...愛する友よ...」




「手をとりあって...このままいこう...愛する人よ...」


はい、そのまんまですね.(^_^;)

「人」が「友」になっただけです。ま、「ともだち」ですからね。(^_^;)