2012年5月19日土曜日

20世紀少年のストーリー、実は緻密に計算されていた


最初の「ともだち」の死後、連載が止められないため、無理矢理引き延ばしてグダグダになってしまった、なんて説もありますが...不正解!(^○^)

後半の難解さも全て最初からの計算です。ツインピークスを踏襲するには、後半の難解さが必須ですからね。

証拠はこれ。

 
20世紀少年 1巻 18P

意味不明な物語のスタート部分です。



20世紀少年 22巻 216P

最終巻のワンシーン。



20世紀少年 1巻 14P

 20世紀少年 8巻 66P

 21世紀少年 下巻 149P

21世紀少年まで描く事も、最初から決めていたのかもしれませんね? (^○^)

20世紀少年の謎を解く鍵「ツインピークス」


20世紀少年のストーリー展開のベースになっている、20世紀の名(迷)作TVドラマ「ツイン・ピークス」。日本のドラマ「トリック」「ケイゾク」「QUIZ」「SPEC」などにも大きく影響を及ぼした作品です。もちろん「リング〜らせん〜ループ」もですね。

しかし、「複数同時進行するサイドストーリーに飛びまくるストーリー展開」「回収されない謎や伏線」「意味不明のエンディング」など、人によっては何が面白いのか理解不能な駄作かもしれません。

ギタリストに例えるとジミヘンみたいな感じですね。その後にメチャクチャ影響を与えた凄いギタリストなのですが、興味のない人には下手クソに聴こえてしまう。みたいな感じ。(^_^;)

まあ、良くも悪くもリトマス試験紙のような作品なので、マンガ版「20世紀少年」を面白いと思う方であれば、間違いなくハマります。見る際は、コーヒーとドーナツ(チェリーパイでも可)を用意してから見る事をお勧めします。




湖から上がったビニールに包まれたローラ・パーマーの死体。「ローラ・パーマーを殺したのは誰か?」というミステリー作品という感じで物語は始まります。




誰が犯人でもおかしくない濃いキャラクターの登場人物達。(詳しくはここで




犯人と関係していると思われる「ボブ」。しかし、ボブとは何者なのか?魔物?幽霊?それとも何かの象徴?...ミステリーではなくオカルト??理解できないままストーリーは展開していきます。




しかし、そんな内容にも関わらずオープニングはのどかな田舎町の景色に「ホームドラマかい!」というテーマ曲。(^_^;)




そして、ミステリーにはあるまじきふざけた捜査方法。しかも、その悪ふざけをクソ真面目にやるところなど、正に「トリック」の原型です。(^○^)




事ある毎に必ず大量のドーナツが!「誰がこんなに食べるんだよ!」というくらい大量なのですが、登場人物は誰も突っ込みません。それが当たり前って感じで。(^○^)




ふざけた捜査方法はチベットに関係しています。チベットといえばオッチョが修行したのもチベットですね。




クーパー捜査官の夢に出てくる犯人へのヒント。しかし、このヒントが毎回「小人」「大男」「馬」「ボブ」「マイク」「ローラ・パーマー」...と、何が何だか???(-_-;)




そして、意味不明の最終回。これを見てもネタバレにならない程の難解さ。

ある意味、マンガ版「20世紀少年」より危険で濃い作品ですが、興味と根性のある方はどっぷりハマって下さい。
(^○^)

2012年5月18日金曜日

20世紀少年 小ネタ(チョーさんの使っていた携帯電話)


20世紀少年 2巻 65P

液晶画面の右下に見える「TACS」の文字、液晶の上のロゴマークと「by ~」の文字から判断すると、セルラーのHP-131(京セラ)ではないかと思われます。関東はツーカー、関西はセルラーだったはずなのですが、何故かチョーさんの携帯はセルラーだったようです。セルラーもツーカーも端末自体は同じだった気がするので、もしかするとツーカーという可能性も捨てきれませんが、多分ロゴマークの位置や形が違うと思うんですよね...でも資料がない。(-_-;)

しかしまあ、セルラーだったにしてもツーカーだったにしても、ドコモやIDOのメジャー系ではないというのがマニアックでいいですね。さすが伝説の刑事。(^○^)


2012年5月17日木曜日

20世紀少年 小ネタ(原作でケンヂが弾いていたギター)


20世紀少年 2巻 145P

前回、「たぶん、グレコのテレキャスはケンヂが初めて買ったエレキギターで」と書いてしまいましたが、姉(キリコ)からもらったギターですね。初めて手にしたエレキギターという部分は間違っていないのですが、自分で買ったギターじゃなかったんですよね。ま、だから余計に大事だったのかな?



20世紀少年 1巻 73P

大学生の頃はレスポールカスタムを使っているようなので、ツインリバーブもこの頃に買ったのでしょう。

ちなみに、レスポールには「スタンダート」「カスタム」「ゴールドトップ」...といくつかのバリエーションがあるのですが、ボディーのバインディングとピックガードが3プライ(クリーム・ブラック・クリームの3層)である事から「カスタム」で間違いないでしょう。

という事は大学生の頃のケンヂのモデルは鮎川誠? ブラックのレスポールカスタムといえば、この人しか思い浮かばないな〜。





2012年5月16日水曜日

20世紀少年 小ネタ(第1章でケンヂが弾いていたギターとアンプ)

20世紀少年 第1章 終わりの始まり(1時間25分20秒)

このシーンです。



20世紀少年 第1章 終わりの始まり(1時間24分58秒)

メーカーはフェンダー(Fender)



20世紀少年 第1章 終わりの始まり(1時間24分59秒)

モデルはツインリバーブ(Twin Reverb)




これです。出力100W!こんなアンプで夜中にギター弾かれたんじゃ近所迷惑もいいところです。(^_^;) ちょっと突っ込んでおくと、ツインリバーブは真空管アンプだから電源入れてすぐにあんな音は出ないはずです。(笑)



20世紀少年 3巻 23P

まあ、原作でもアンプはツインリバーブなので堤監督が目指した「完コピ」という意味では正解ですが、原作ではケンヂは自分の部屋の押し入れから出して弾きます。

映画ではマルオの家の押入れから出して弾いていますから、ケンヂはこんないいアンプをマルオにあげちゃったんですね!?太っ腹!(^○^)



20世紀少年 3巻 26P

アンプはこんなに高価な物を使っているのに、ギターは何故かグレコ(Greco)。そう、オリジナルのフェンダーではなくコピーなんですね。まあ、20世紀の子供は本物のテレキャスターなんて買えませんから、大抵グレコ、トーカイ、フェルナンデスだったはずです。

しかし、どうしてこんなアンバランスな組み合わせになったのでしょうか?

たぶん、グレコのテレキャスはケンヂが初めて買ったエレキギターで、音楽をやめた時に他のギターは売ってしまったのですがテレキャスは思い出として売らずに取っておいたのでしょう。また、初めて買ったアンプはトランジスタの安い物のはずですが、ツインリバーブを買った時に処分してしまったのでしょう。ギターはどんどん増えていってもアンプはそうそう増えていきませんからね。その結果、ツインリバーブとテレキャス@グレコが手元に残りこんなアンバランスな組み合わせになったのでしょう。

余談ですが、エレキの場合「高いギター+安いアンプ」よりは「安いギター+高いアンプ」の方がいい音がするので、そういう意味では「アンバランスな組み合わせ」ではあっても「変な組み合わせ」ではありません。(^○^)

2012年5月15日火曜日

20世紀少年 小ネタ(なぜ、ケンヂはカラオケで「ガッチャマン」を歌ったのか?)

20世紀少年 1巻 77P

20世紀少年のストーリー構成はツイン・ピークスをモチーフにしているので、「ともだちが射殺され正体が判明する=ローラ・パーマーを殺害した犯人が判明する」前半と「え?どういう事???」という後半に分ける事が出来ます。

ケンヂがカラオケで歌った曲が「ガッチャマン」になっているのは、前半のストーリーのメインテーマが「ともだちの正体探し」になっていく事を暗示していたのです。

「誰だ~、誰だ~誰だ~.....」


信じるか信じないかはあなた次第です。。。 (x_x) ☆\(^^;)

2012年5月13日日曜日

20世紀少年の謎を解く(リング〜らせん〜ループを再検証)



20世紀少年との関連性は、「伊熊教授が貞子の母親志津子の超能力を証明しょうと報道陣の前で行った実験で失敗し、インチキ扱いされ...」というところと「万丈目がフクベエのスプーン曲げで一儲けしようとしたTV番組でイカサマがバレてインチキ扱いされ...」部分がモロですが、「ウイルス」というキーワードも一致しています。そして、エンディングの呪いを止める事が出来ず、世界が終末に向かって進み始めるところで終わるのも、映画版20世紀少年第一章と同じですね。




不注意で我が子を亡くし後悔にくれる監察医・安藤満男、この設定はオッチョですね。安藤満男の子供は溺れて亡くなりますが、ケンヂも子供の頃何度か溺れて死にそうになります。そして、この小説もキーワードは「ウイルス」。エンディング付近の貞子の再生と”ともだち”の復活、これも映画版20世紀少年第二章と同じですね。そして、貞子を操っていた○○。




ループだけは、映画版20世紀少年第三章との共通点は殆どありません。しかし、コンピュータによる人工生命の実験とバーチャルアトラクショはマンガ版20世紀少年とドンピシャです。

この3部作との関連性から推理すると、「フクベエ死亡後の”ともだち”はバーチャルアトラクションから生まれ、「らせん」の貞子のように何かしらの方法で肉体を得た」と考えるか「全ての出来事がバーチャルアトラクション内の出来事だった」という事なんでしょうね。