2012年10月27日土曜日

映画版20世紀少年のエンディングが原作と違う理由



3週に渡る放送も終わっちゃいましたね。

でも、放送時間に合わせてカットされた場面も相当あるので、興味のある人はもう一度見てみると新たな発見があるでしょう。もっと興味がある人は全24巻(21世紀少年を含む)の一気読み(あくまで一気読み)をお勧めします。映画版の何倍も面白いので、どっぷりハマれるはず。ツイン・ピークスにハマった年代の人であれば確実にハマります。(^○^)

さて、なぜ映画版のエンディングが原作と変わったのか?

原作の「何かが変わると思った...何も変わらなかった」 を「何かが変わると思った...ほんの少しだが変わった」にしてハッピーエンドにしたかった。

原作と違うエンディングにして原作を知っている人にも見に来て欲しかった。

色々な理由を想像していましたが、今回の発見で確信しました。

漫画の原作者&映画の脚本を書いた長崎尚志氏が「みんなが面白いと思った部分は俺が考えたんだよ」という事と「連載していた頃は浦沢直樹に嫉妬していたし、小学館を辞めさせられた際にどうして庇ってくれなかったのか恨んでいたけど今は違う。二人で力を合わせて新しい作品を作って行こう。」という事を言いたかったんですね。

「グ〜タラ〜ラス〜ダラ〜ラ〜」はカツマタ君が考えた事になっていましたよね?
これが 「みんなが面白いと思った部分は俺が考えたんだよ」の部分。

原作ではカツマタ君はケンヂと距離を置いたまま。映画では仲良く友達に。そしてケンヂの台詞「お前才能あるよ。」
これが「連載していた頃は浦沢直樹に嫉妬していたが今は嫉妬していない」という部分。

万引き事件を大人のケンヂが思い出し謝り、それに対してカツマタ君が微笑み大人のケンヂの言う通りにケンヂの元へ。そしてケンヂの台詞「二人で組んで売り出さないか。レノン&マッカートニーみたいに」
これが「小学館を辞めさせられた際にどうして庇ってくれなかったのか恨んでいたけど今は違う。二人で力を合わせて新しい作品を作って行こう。」の部分。

そう。原作も映画も全てが長崎尚志ワールドだったんですね〜。

もちろん、ケンヂがいないと20世紀少年が成立しないように、浦沢直樹がいなければ長崎尚志ワールドも成立しませんが。(^○^)

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